漫画ダイの大冒険を無料で立読み!ダイの大冒険は週間少年ジャンプで連載されていた、
王道的な少年漫画です。この話は勇者の少年が仲間たちとともに悪の大魔王を倒す、そんな古きよきおとぎ話です。
今日はそのダイの大冒険を少し変わった視点からご紹介します。その少し変わった視点、キーワードになるのは「まぞっほ」というキャラクターです。
このキャラはダイの大冒険では大して目立たないマイナーキャラのひとりです。人気投票をやったら30位までにも入らないでしょう。しかしこのまぞっほはダイの大冒険ファンなら必ず知っているキャラです。それは彼がある名シーンに出てくるからです。
漫画ダイの大冒険を無料で立読み!隠れ神回、3巻のまぞっほがポップに説教
ダイの大冒険3巻で駆け出しの魔法使いポップが魔王軍に襲われている勇者ダイやその仲間たちを見捨てて逃げるシーンがあります。この時逃げる彼の前に現れたのがこのまぞっほなのです。
火事場泥棒をしている彼はポップに向かってこう語りかけます。お前は筋がいい、ワシらの仲間にならないかと。それをポップは俺は勇者アバンの使徒だ、お前ら子悪党とは違うと断ります。
しかしまぞっほはこう煽るのです。仲間を見捨てて逃げる奴でも勇者の使徒というのは勤まるのかねと、痛いところを付かれてなにも言い返せないポップにまぞっほは怒涛のように説教します。
普通説教というものは上が下に、強者が弱者に対してするのですがこの時は下が上に対して説教しているのです。お前はワシとは違う本物の英雄になれるはずだ、ワシのようになりたくなければここで立ち上がれと、そう煽るのです。この説教でポップは立ち上がり英雄の道を歩み始めるのですが、このシーン、まだ続きがあります。
その後物語が進み、ダイの大冒険の36巻、大魔王と勇者が最終決戦中の土壇場で、
大魔王が世界中の大陸をふきとばす爆弾を6つ落とします。地上に残るダイの仲間たちがなんとかそれを封じようとするのですが、どうしても、北の廃墟に残る爆弾だけは遠すぎて処理できません。
絶望的な状況に人類が追い込まれたその時、おとぎ話の英雄のように、彼らが現れるのです。この土壇場で現れたまぞっほとその仲間たちが爆弾を止め、そして世界は勇者とチンケな子悪党の手で救われるのです。
人生には誰でも一度だけ主役になれるときがある、そんな言葉があります。紛れもなく、あの時のまぞっほは主役でした。彼がずっと目指していてなれなかった本物の英雄そのものでした。
このように、普通の漫画なら名もなき脇役でも見せ場があり、輝くことが出来るのが、このダイの大冒険という漫画の素晴らしいところなのです。