漫画レベルEを無料で立読み！この漫画は幽☆遊☆白書やハンターハンターでお馴染みの富樫義博氏原作の漫画です。1995年から不定期で連載され、シュールなギャグが散りばめられた全編思いっきり笑える作品です。
さて、この作品は一人のはた迷惑な異星人が地球にやってくるところから始まります。この異星人、とある惑星の王子で頭は飛びぬけて良いのですがとにかく性格が悪いため、その頭脳を他人をおちょくることにばかり使うのです。でも何しろ頭が良いため、周囲はそんな王子の性格が分かっており、警戒しながらも振り回されてばかりです。
あるときは同じ異星人である王子の付き人、そしてまたあるときは地球で知り合った高校生の青年や五人の男子小学生たち、そしてまたあるときは別の惑星の王女などなど……。とにかく王子のいるところトラブルありといったわけで、そのトラブルの中心にいるのは王子、というか王子が自らトラブルを作り周囲はそれに巻き込まれていくのです。
そんなはた迷惑ながらもどこか憎めない王子にお腹を抱えて笑っちゃいます。
漫画レベルEを無料で立読み！地球人と異星人の共存を著者独自の視線でも描く
著者富樫氏といえば、幽☆遊☆白書にも代表されるようにバトルものが多いような気がしますが、シュールなギャグ漫画を描かせてもかなりレベルが高く、このレベルEはシュールで少し捻った笑いにあるときはクスリとさせられ、あるときはニヤリとさせられること請け合いです。
またギャグだけでなく地球人と異星人の共存を著者独自の視線でも描いており、異星人が地球を侵略するのではなく、いかに共存していくかといった部分も興味深く、なるほどなと納得させられる場面も随所にあります。
とはいえもちろん地球人の異星人の常識はまったく違っています。ある星の異星人にとっては人間が食料になるのですが、だからといってそれを一概に悪だと言い切ることはできません。これがその異星人にとっては常識だからです。
普通であれば人間を食らう宇宙人、あるいは異星人は悪として描かれていることが多いですが、こんな風にこの作品では善悪の境界線は曖昧になっています。
ですので全編通して笑いがある中、時折ドキリとさせられ、またいろいろと考えさせられる部分もあります。
とは言うものの基本は気軽に笑える作品で全三巻とごく短く読みやすい長さとなっているので、少し変わった宇宙人モノを読みたいという方にはオススメです。そしてもちろん思いっきり笑えたい方にもピッタリの作品です。
絵もしっかりと描かれており、すごく読みやすいですよ。