漫画ハチワンダイバーを無料で立読み！かつてこれほど面白く、また読むものをその世界に引きずり込む将棋漫画があったのかと思うくらいの素晴らしい作品である。
作者である柴田ヨクサルさんの将棋に対する愛情と情熱がひしひしと伝わってくるこの漫画は、かつてこの日本にも実在していた賭け将棋を生業として日銭を稼ぐ｢真剣師｣を題材にして描かれている漫画である。
ハチワンダイバーの監修はプロ棋士である鈴木大介さんが担当しており、劇中にも主人公の師匠として登場するなど、その見応えは半端ない。もし将棋を指すのならバイブルになる事は必至である。
当の私もこの漫画のお陰で将棋アマ初段になれたと言っても決して過言ではない。
第一巻、主人公である菅田健太郎は元奨励会崩れの真剣師としてひたすら毎日のように賭け将棋を指していた。
しかしあまりにも勝ち過ぎたがゆえ、彼とは誰も真剣将棋を指さなくなってしまった。
そんな時｢アキバの受け師｣と呼ばれる存在に出会うことによってこの物語は一大将棋スペクタクルへと発展してゆく。
そして将棋だけには絶大な自信を持っていた菅田だったが、アキバの受け師こと、女真剣師に完膚なきまでに叩きのめされてしまう。
将棋だけが自分を支えて来た事実が根本から折られてしまった菅田は、その日からまた将棋を一からやり直す事を決意した。
そこへ現れたのが｢みるく｣とゆうメガネぽっちゃり巨乳メイドだ。
あまりの巨乳に一目でやられてしまう菅田だったが、どこかで出会った気がする。
そうこの巨乳メイドこそが、まさしくアキバの受け師本人だったのだ。
ここから菅田は得体の知れない真剣将棋の深い闇に覆われた裏の世界へと引きずり込まれていく事になるのだが、それと同時に自分が今まで指してきた将棋の浅さや甘さ、そして81マスで繰り広げられる将棋とゆうゲームの奥深さを改めて実感してゆく事になる。
そして、マムシ、二こ神、文字山の三人の真剣師に立て続けに勝利した菅田は、将棋盤の中に潜る感覚を手にした自分を｢ハチワンダイバー｣と名づけ、ひたすら激闘の戦いの日々が始まってゆく…
アキバの受け師ことメガネぽっちゃり巨乳メイドの｢中静そよ｣、彼女もまた将棋に対して深く暗い過去を抱いていた。
やがて菅田とそよ、そして様々な真剣師との出会いと戦いを繰り返し仲間になる事によって、ついに裏の真剣師集団である｢鬼将会｣にたどり着く事に成功するのだが、そこに待ち受けていたのは、もはや人間とは思えない程の将棋の強さを誇った｢谷生｣であった…
