漫画新・闇の声 潰談を無料で立読み！
「新・闇の声 潰談」は、ソノラマコミックスから出ている、伊藤潤二のホラー漫画です。
7編が収録された短篇集となっています。
おかしな主人公・双一が繰り広げる「双一前線」、「双一の愛玩動物」。
現実にあったら嫌すぎる、声が聞こえて止まらない「闇の絶唱」。
コミックのタイトルにもなっている、ド派手に人が潰れて死んでいく「潰談」。などがあります。
中でもおすすめするのは、「合鏡谷（あわせかがみだに）にて」という作品です。主人公ら一行は、山間部にある、無人の村の廃墟を訪れます。その廃墟と化した村では、至るところに無数の破壊された鏡が取り付けられて、地面は鏡のガラスが散乱しているのです。村に残された謎を解くために、主人公は村内に巨大な鏡を持込み、ここで何が起きるのかを確かめようとします。
その時、村のどこからか、ウォーン、ウォーンという、大きな音が鳴り響き始めたのです。そして話は、かつてこの村で起きてしまった惨劇の場面へと移行します。
名シーンは、追い込まれた村の男女が、川で心中を遂げた後、巨大な亡霊となって現れ、村はウォーン、ウォーンという大音量で満たされます。これがきっかけとなり、村は壊滅状態となってしまうのです。その様子は漫画を実際に見るべきです。そして村の惨劇の幻影を見た主人公らもまた、かつての村の呪いに取り込まれてしまい・・・。
伊藤潤二の独特な恐ろしい発想と、それを漫画として描く卓越した能力、さらにギャグが堪能できます。
「闇の声」という短篇集もあるので、間違えないように内容を確認してください。
