漫画魔太郎がくる!!を無料で立読み!普段生活をしていると、イライラッとすることってありますよね。その度が超えてしまうと実際の行動に表れてしまうのでご法度ですが、頭の中で想像するのなら人畜無害です。そんな頭の中の想像を具現化してくれた作品が、この「魔太郎がくる!!」ではないでしょうか。
主人公の浦見魔太郎は気弱な中学生。メガネをかけて弱々しい風体からか、常にトラブルに巻き込まれてしまいます。そんなトラブルに対し、魔太郎は「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か(この恨み、晴らさないでおくものか)」との言葉とともに、「うらみ念法」を駆使して復讐を果たします。この復讐の内容、実はかなりの凄惨を極めます。
後日談が無いので、このうらみ念法を食らった人間がどうなったのかは分かりません。ただ内容によっては確実にこの世にはいないだろうというものもあり、読みながらもオイオイとツッコミを入れてしまうこと間違いないです。
漫画魔太郎がくる!!を無料で立読み!ゾッとした話「不気味な侵略者」
ただ、この描写がスカッとするんですよね。イライラッとさせられつつも最後の最後で復讐を遂げるのは、やはり物語としての王道でしょう。どんなに酷い目に遭っても、最後はうらみ念法で復讐を果たせるという安心感がこの作品を支えていると思います。
ちなみにこの作品の作者は藤子・A・不二雄先生。幼少期は病弱で身体も小さかったことから、常にいじめの対象になっていたそうです。そんなご自身の経験をもとに、全国でいじめられている子供たちにエールを送るつもりでこの作品を出したとのこと。ちょっと子供が読むには過激な内容ですが、いじめによってふさぎ込んで、自ら命を絶とうと考えている子供たちには是非読んでいただきたい作品ですね。勇気付けられると思いますし、心の中がスカッとすると思います。
もちろん大人であっても読むに値する漫画ですので、全く問題なく読むことができますね。
最後に私が個人的にゾッとした作品を紹介します。「不気味な侵略者」という題の作品なのですが、ここに登場するヤドカリ一家というのがリアルに恐怖なんです。
これは、ひょんなことから酒席で意気投合した魔太郎の父と男が発端になった話です。二人は魔太郎の父の家で飲み直すことにし、そのまま家へ直行、夜を明かします。
翌朝、豪快ないびきをかいて寝ている男でしたが、家を出ることなくそのまま居座ります。そして自分の家族を呼び、魔太郎の家を乗っ取ろうとするのです。
幽霊や怪物ではなく、現実に起こりそうな内容で心の底からゾッとした記憶があります。ちなみにこの作品、ラストも後味が悪い内容になっており不完全燃焼この上ないです。ただ、そういうことも相まって非常に印象に残る恐怖作品になっているんですよね。
基本的にはスカッとするラストになっていますので、むしゃくしゃした時は是非とも読んでみてください。面白いですよ。