漫画地球へ・・を無料で立読み!「地球へ・・」は2007年にTVアニメとして放映されていたので知っている人もいると思います。
しかし原作は1977年に「月刊マンガ少年」に連載された少年向けマンガなのです。
TVアニメと比べて、登場人物と地球を目指すミュウと人間との攻防という点は変わりませんが、キャラ設定やキャラ同士の絡みも全く違っています。
原作ではソルジャー・ブルーはジョミーに「ミュウの長」としてのポジションを譲るとすぐに亡くなってしまいます。
その際にジョミーに対して「申し訳ない」という切ない気持が非常に強く、能力がありながら孤独な心を持った悲哀のヒーローとなっているのです。
ソルジャー・ブルーは第一話だけの登場ですが、その陰のあるキャラから女性のファンが多いのも頷けます。
漫画地球へ・・を無料で立読み!おすすめのシーンとは?キースがナスカに不時着した直後
お勧めのシーンは沢山あるのですが、ジョミーが長老たちの精神波攻撃を受けて冬眠状態になってしまい、氷室に眠り続けている間にキースがナスカに不時着した直後のシーンです。
眠ったままのジョミーが突然目を覚まし、ものすごいパワーで全員に「止マレ!」という命令をするシーンは迫力抜群のタッチで衝撃的です。
場面が揺れて見えるグラデーションの使い方で、目まいがする程のパワーであることが伝わります。
続いて「動くな」「-指示をするまで待機せよー」というセリフも力強さがみなぎっています。
とにかくフォントが大きい、まるで新聞の見出しの様な大きさで、ジョミーのパワーの強さとミュウ全員の期待を背負った長としての威厳を表現しています。
このマンガはセリフが大きいのが特徴なのですが、その他の見どころとしては最後に地球でジョミーとキースが再会を果たし、キースがグランドマザーに精神を操られてジョミーを射殺してしまった時の言葉も強烈です。
鉄面皮と呼ばれるキースが「わめくのをやめろーっコンピュータ!! 二度とおれの意志にふれるな!」と泣き叫ぶシーンは読み手の心に突き刺さります。
斜めになった吹き出しとセリフ、最後の最後に追い詰められた時に振り絞って叫んだことが分かります。
この表現は、アニメ化したところでベテランの声優さんでもさすがに無理があると思われる程のド迫力となっています。
「地球へ・・」は登場人物が多いのですが、それぞれしっかりとキャラ分けされていて、縦にまとまっていますので関係が分かり易く、長編でも読み易いのが特徴です。
元々は少年マンガですが、少女漫画家の大御所である竹宮惠子氏の作品ですので、今では女性向けのSFコミックとしてマンガ史に残る傑作となっています。