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漫画パンプキン・シザーズがおすすめ!スマホ,PCで立読みする方法!アプリでダウンロード

漫画パンプキン・シザーズを無料で立読み!月刊少年マガジンで連載中の、戦災復興をテーマとしたミリタリ系アクション漫画です。
この作品、ファンの中では黒歴史扱いされていますが一応10年くらい前にアニメ化されているくらい息の長い作品でして、アニメがコケようがどうなろうが全く原作の作風や人気に影響を与えることなく今日まで続いているという、マイペースなところが気に入っています。とはいえ、原作もさすがに十数年も連載していたらそろそろクライマックスが見えてきている昨今なのですが……。
パンプキン・シザーズとは、薄氷の停戦条約の下ようやく長きに渡る戦争に一区切りがついた「帝国」の中で、戦災に悩み苦しむ人々に手を差し伸べるために設立された部隊――ということになっています。
しかしてその実態は陸軍情報部の中でも日陰者ばかりが集められた、危険な任務も無いかわりに僻地で民間人にドヤされるのが仕事という、情報部全体からは「お祭り部隊」と揶揄される窓際部署。
さらには「戦災復興」をお題目、建前として国からの予算を軍に回しやすくし、近隣諸国からの支援も募りながら、帝国内部の情報も集めようという「次の戦争準備」のための部隊なのです。
しかしそのパンプキン・シザーズに配属された課員たちはみんな、そんなお題目や建前を無視して、本気で戦災復興しようという意志が芽生えてきます。
そんな中、薄氷の停戦条約を割ろうという陰謀が見え隠れして……という、大体そんなストーリー。

漫画パンプキン・シザーズを無料で立読み!戦災復興とは言うけれど、具体的に戦災とはなんだ?

この漫画は「戦災復興とは言うけれど、具体的に戦災とはなんだ? そしてそこからの復興とは、どういうことなのか?」ということに踏み入っています。
現実世界が舞台ではなく、モデルとなっている時代が20世紀初頭くらいなので少々現実とズレることはありますが、それでも「前線で戦い敵兵を殺した兵士ですら戦争被害者なのである」という、ベトナム戦争で戦った兵士を思い起こさせるテーマも深く取り入れられています。
そうなってくると、一体どこまで救えばいいのかという問題すら発生するわけで……
連載当初では猪突猛進の正義感だけが空回っていたヒロイン兼主人公のアリス・L・マルヴィン少尉は情感の無い戦災復興マシーンとなりつつあり、
もう一人の主人公である、図体はデカいのに気弱で大人しいランデル・オーランド伍長は戦闘による負傷と脳内改造の深刻さがどんどん増して、殺人マシーンとなりつつあり……
この二人の主人公は、お互いがお互いを大切に思えばこそ、お互いに頼らず人々を救うために取り返しのつかない所まで行っている状態になっていまして、これどうなっちゃうんだろう……という気分であり続けています。
ちなみに、私が本作で好きなエピソードは伍長が久々に里帰りして「家族」との交流を描いたお話。
とくに同世代である長兄アベルとのやり取りはお気に入りでして、最初の再会ではにべもなく説教を喰らって追い返されてしまうものの、そこから伍長が知恵と全財産を振り絞って弟妹を守るために奮戦し、それすら見越していたであろうアベルと教会で話し合う所。
アベルの不器用な優しさや成長した伍長の決意が見れる感動的なシーンです。
まぁ、現状の連載中ストーリー展開はそんな感動をブチ壊しにしてくれる状態なのですが……伍長どうなんのよコレ。