漫画BLAME!を無料で立読み!私は『弐瓶勉』先生の大ファンです。
弐瓶先生といえばハードなSF作品が魅力で、代表作は一般的には『シドニアの騎士』ではないでしょうか。
しかし、コアな弐瓶ファンの方は代表作は『BLAME!』と答えます。
先生のデビュー作BLAME!は、唯一無二の壮大なスケール感を持つSF超大作なんです。
BLAME!の簡単なストーリーを紹介します。
今から遥か未来、人類の住む巨大な建造物は地球はおろか、太陽系すら飲み込む程に巨大化しています。
『ネットのカオス』と呼ばれる厄災によって、人々は何万年も市民権を失ったまま、ひっそりと隠れる様に生活しています。
ネットのカオスを治すには『ネット端末遺伝子』を持つ人間が必要です。
主人公『霧亥』はネット端末遺伝子を探して建造物内を旅しています。
特徴は、前述の通り圧倒的なスケール感です。
何せ、太陽系よりも大きい建物なのですから。
漫画内では前編を通して見開きページが多く、2ページに渡って目一杯そのスケール感を表現しています。
又、そんな所を霧亥はなんと徒歩で旅しています。
気の遠くなる話ですが、実際に漫画内でも何千年(何万年?)という時間が経過しています。
因みに、霧亥の肉体は改造してあるので寿命は無く、外的要因でもない限り死なないのでご安心下さい。
スケール感の表現で印象的なシーンは、9巻の霧亥がとてつもなく巨大な部屋に辿りついたシーンです。
部屋の直径はなんと143000Kmあります。
それは、木星の直径と同一なんです。
つまり、その空間に木星が納まっていて、長い年月の間に風化して木星は無くなっているのです。
木星が風化(資源としても搾取されていた)するとか、どれだけ気の遠くなる年月を要したのでしょうか。
登場する敵もかなり強いです。
普通の人間は容赦なく瞬殺し、しかもそれがウジャウジャ沸いてきます。
でもご安心下さい、主人公霧亥は初めから最強武器を装備しています。
『重力子放射線射出装置』というなんだか噛みそうな名前の拳銃型の武器です。
その威力は、作中に出るどの武器よりも強力で、基本的に貫けない物はありません。
射程もなんと劇中では80Km先まで物体を消し飛ばしています。
とにかく破格のスケールのこの作品、多少癖が強く読む人を選びます。
まず前編通してセリフが少ないんです。
特に主人公の霧亥は登場人物の中でも一番無口です。
セリフが少ないから、見ていて良くわかりづらい場面が多いです。
僕もそうでしたが、一度通して読むだけでは理解できない点が多々あると思います。
しかし、それがこの作品のいい所なんです。
何度も読み返したり、解説や考察を調べる事でわかることもあり、それが分かった上で読むとまた違った見方が出来ます。
巻数も全10巻と比較的少ないので、是非SFファンの方はお試し下さい。