漫画ぼくらのを無料で立読み!小学館のIKKIコミックスの作者鬼頭莫宏の少年漫画で現在11巻まで発行されていて、話はすでに完結しています。
中学生14人と、その中学生の一人小学生の妹の15人の少年少女たちが夏休みに学習交流自然学校という臨時臨海自然学校に参加していました。いつものように自然観察という名で海で遊んでいたところひとつの洞窟を見つけます。
その中にはココペリと名乗る怪しい男がいて、少年らにあるゲームに誘います。そのゲームの内容は巨大なロボットを操作して怪獣を倒し世界を救うという内容のものでした。ゲームだと思って参加した彼らを待っていたのは現実世界で巨大ロボット、ジ・アースを操作して戦うゲームでした。
そして、そこにいるマスコットのコエムシにそのゲームに負けるとこの地球は滅ぶこと、一回の戦闘で操縦者の命を使うことを知らされます。そんな、絶望的な状況に立たされた少年たちの苦悩や困難を描いた漫画です。
漫画ぼくらのを無料で立読み!おもしろいところは一回の操縦により一人の命を使うこと
この漫画のおもしろいところのひとつが一回の操縦により一人の命を使うことです。その意味の通りジ・アースを操縦して怪獣を倒した後、操縦がすぐに絶命します。そして次の戦闘がいつどこで行われるかがはっきりしていなく、戦闘が始まるまでは少年たちは自由に自分たちの家や学校で生活することができます。
しかし、操縦したら死ぬことがわかっている中でまともに生活を送ろうとする子はいなく、みんな一人ずつ自分のやりたかったことや思い残すことなどをやろうとします。いじめを受けていた子はそのいじめを克服する強さを得ようとしたり、親のいない兄弟の多い少年は、弟たちといつもの日常を送ろうとしたり、死から逃れようと必死な少年は自暴自棄になっていったりとありえない状況におかれたなかでリアルに少年たちの行動を描写しています。
すべての少年たちが満足した人生を送って死んだりしなく、自分の願いの半ばでジ・アースの操縦をし命を落としたり、自分の操縦により父を殺すことになったりとすべてが良い形で終わりません。また、この漫画の怪獣は一体が個性的な能力や形をしていて、超長距離からの狙撃を可能にする怪獣や、二体に増える怪獣や、町をすりつぶす形状の怪獣など多種にわたります。
その怪獣との戦いも魅力のひとつです。自分の人生の中から怪獣を倒すヒントを得たり、周りの協力によりなんとか倒すことができることもあります。また、この漫画は操縦するごとに一人の命がなくなることが変わることが絶対なく、少しずつ登場人物が減っていきます。その寂しさなども味わえるものだと思います。
私自身のおすすめなシーンは最後11巻の最後の一人となった少年が地球を救うために別の地球の全人類を皆殺しにしなくてはならなくなるというシーンです。それまでのことなどを考えるととても感動できます。それらの点で私はこの「ぼくらの」という漫画を紹介させてもらいました。