漫画放浪息子を無料で立読み!女の子になりたくて憧れる男の子と、男の子になりたくて憧れる女の子が、お互い第二次性徴期を迎えて自分達の体の成長と向き合いながら、学校生活の中で「性とは何か」を考えていく漫画 …なのですが。
…やばい …これやばい思った以上にストーリーが重い。
男の主人公(二鳥シュウ)は引っ込み思案で、おとなしい子。逆に女の主人公(高槻よしの)は、アクティブな子。二人ともそれぞれ異性の持ついいトコ探しをしちゃって、「ああ、男だったら××なのになぁ…」とか、「女だったら△△だったんじゃないか?」とか考えながら、服を交換しあったり、男女逆転デートとかしたりする訳ですよ。
でもいつまでもそうした状況って続かなくって、男の子は声変わりするし、女の子は生理がはじまっちゃうしで、徐々に体にも変化がでてきて、初めは気に留めなかった周囲からも、あれこれ茶々が入る様になって、二人とも「なんで?どうして?」って悩んじゃうんです。
こうした状況の子供達の心情を、セリフや効果音を使ってでは無く、人物のちょっとした表情やしぐさを活用する事で、モデラートかつ静かに表現していくのがこの漫画の特徴。
ドキッ!とかズキューン!とかそういう派手な効果音が無い分、自然な感じで登場人物の感情がこちらに入ってくるんですけど、それがずっと残り続ける感じで妙に話が重いんですよね。
まあそんな感じなので、漫画自体は多少人を選ぶ所があると思います。ただ、取り上げているテーマは面白いですし、人物の描き方とかも凄く丁寧ですので、興味を持った方は一度手に取ってみる事をお勧めしますよ。