漫画メテオ・メトセラを無料で立読み！「メトセラ」と呼ばれる不老不死の青年レインと、彼と行動を共にする事になる少女マチカの物語です。レインは賞金首で、大勢の殺し屋から命を狙われており、マチカもその一人。
殺し屋だった育ての親、ゾルの意思を継ぎ、彼と因縁のあったメトセラの首を獲ろうと近づきますが、レインと接して彼の人柄に触れるうち、彼と共に旅する事を決意します。
賞金首として追われ、何時終わるとも知れない長い時間を孤独に生きつつも、人間らしさを失わないレイン。マチカは、彼をメトセラでなくレインと呼ぶ様になります。
レインもまた、ひたむきなマチカに惹かれていきますが、彼の旅には、彼を不死にした張本人、もう一人の不死者である「魂のメトセラ」ユカ・コラベルと決着をつけるという目的がありました。レイン、マチカ、ユカ。この三人を主人公に、レイン達の不死と命を巡る物語が展開して行きます。
漫画メテオ・メトセラを無料で立読み！レインを、マチカが探して、ついに再開を果たすシーン
初めはお互いを追う者、追われる者としてしか見ておらず、距離のある二人が、お互いを理解して守り合うようになる。これだけ書くと少女漫画の王道のような展開なのですが、この、距離が縮まって行く過程での二人の心の動きやセリフに心を掴まれます。
やっと一緒に居られるようになったかと思えば離れば離れになる展開にハラハラし通しですが、中盤で一度は死んだと思われたレインを、マチカが必死に求めて探し抜いて、ついに再開を果たすシーンは感情移入してしまい、やった！と叫びたくなります。
二人の旅には、お金の為にレインを狙う者、彼を利用しようとする者、不老不死の謎を追う者など様々な人間が登場しますが、彼らも皆、心に孤独と悲しみを抱えています。ある者は大事な人を亡くし、代わりとなるよすがを求め続けていたり、またある者は、生きる目的を見出せずにいたり…そして、三人目の主人公ユカ。
ユカの抱える、誰にも理解されることのない孤独と絶望。それぞれの関係や心理描写が掘り下げられているので、彼らの持つストーリーにも心を揺さぶられます。誰もが一度は彼らと同じような悲しみを感じたことがあるのではないでしょうか。
まるで主人公達と一緒に旅をしているような気持ちになれるので、老若男女誰にでも読んで欲しい作品ですが、子供の頃にワクワクした気持ちを思い出したい人、大好きで終わって欲しくない物語があった人には特にオススメです。本編は全11巻、外伝を含む12巻で完結ですが、早く次が読みたいけれど終わって欲しくない、そんな漫画です。