漫画夏の終わりのト短調を無料で立読み！
今はネコの漫画が多い大島弓子さんですが、今回紹介するのはそういう作品ではなくて、人間が主役の作品です。
それらの作品は、古くならないどころか今こそ読んだほうがいいようなテーマのものが多く、読み返すと「こういうことあるある」と思います。
そんな作品のひとつ『夏の終わりのト短調』は、両親が仕事の関係で遠くに行ってしまうので、おばさんの家に預けられることになった高校生の女の子が主人公です。
そのおばさんは、お母さんとは全然似ていなくて、きれいで知的でヒロインがあこがれている女性でした。ところが自分が作ったクッキーが庭に捨てられていることに気づいてショックを受け、それをしたのがおばさんだとわかり、そこから不信感を抱いてその家を見てみたら、今まで抱いていたイメージとは全然違うことがわかってきました。
おばさんの家は、おばさんが理想の家庭を築こうと必死になっていますが、実は家族はバラバラでした。
おばさんはそのことを知られたくない、とくにヒロインには知られたくなかったのです。そのわけは・・ここは実際に作品を読んで理解してほしいところです。
ヒロインの恋愛というテーマもありますが、これはあまり色濃く出ていないです。なので恋愛ものを求める人は、あまりおもしろく感じられないかもしれません。
おばさんは最後、精神のバランスを崩して入院します。あまりすっきりとしない終わり方をするのですが、その余韻がいいです。この先どうなるのかを想像するのも悪くありません。
